国際協力への想い
小学生のころに、テレビでアフリカの飢餓についての報道をみた衝撃が大きく、何か自分が途上国でできることはないかということを常に考えていました。単純に海外に行ってみたいという気持ちも強かったので、高校生のころにはJICA海外協力隊に参加することを決めていました。予定通り25歳のときにパプアニューギニアに赴任したのですが、実際に現地に行ってみると、それまで持っていた途上国のイメージとは全く異なり、お金がなくても幸せに生きている人たちを見て人生観が大きく変わったのをよく覚えています。帰国後は途上国に対しての援助の必要性などに悩んだりしましたが、大学院での勉強を通じて国際協力に携わりたいという気持ちが強くなり、外務省の専門調査員を経てアイ・シー・ネットに入社しました。開発コンサルタントという仕事もよく分かっておらず、明確にやりたいことがあったわけではないですが、なんでもやります!という勢いだけで採用してもらいました。
アイ・シー・ネットでの仕事
入社当時は研修事業に従事していて、国際協力に関心のある人にプロジェクトマネジメント手法や調査手法、ファシリテーション手法などを講師として教えていました。最初に関わったODA事業はフィリピンの水産資源管理プロジェクトで、業務調整と広報の担当として参画しました。
管理職になってからも、プレイングマネージャーとしてプロジェクトには関わり、ODA事業以外にも、農林水産省や沖縄県などの調査案件で総括を担当してきました。思い出深いのが、2019年から3年間責任者を務めた「飛びだせJapan!」という経済産業省の補助金事業です。途上国に進出したい日本企業を募集し、採択した企業に補助金を出すと同時に、コンサルタントとしてサポートする事業でしたが、社会課題をビジネスとして解決しようとしている魅力的な企業とたくさん知り合うことができました。
現在は、広報を担当する部署を立ち上げ会社のブランディングに力をいれているほか、オウンドメディアを立ち上げ、編集長として途上国のビジネスチャンスを記事にして発信しています。
未来のこと
社会課題はビジネスチャンスでもあるので、ビジネス視点で途上国に関心を持ってくれる企業を増やし、そうした企業を支援することで世界が少しでもより良くなればいいと思っています。