立原 慎太郎

途上国への関心

もともと海外への関心は高かったため、大学院卒業後は商社に入社し、中国や東南アジアの仕事を経験しました。その後、友人の紹介で人道支援という仕事を知り、中東やアフリカなどにおける現地での支援活動へ関心を持つようになり、NGOに転職しました。そこでは南スーダンでの人道支援やハイチでの生計向上支援に携わったのですが、自分の商社での経験を活かしながら、改めてビジネスの観点から、日本企業が進出していないような国も含めた途上国での人材育成、ひいては国の発展に関わりたいと思うようになり、アイ・シー・ネットに入社しました。

アイ・シー・ネットでの仕事

グローバル事業部という新規事業を開拓する部署が立ち上がるタイミングで入社したので、新規事業をゼロから作っていく過程に携わりました。また、トルコの現地法人立ち上げにも関わり、事業化させるためにメンバーと喧々諤々の議論をしながら、事務的な仕事から営業まで幅広く担ってきました。こうした仕事では、商社で得た貿易の知識や事業計画作りのノウハウが役立っています。
また、新しいもの好きなので、新しい国に行く機会や新しい仕事があれば、全て面白そうという精神でやってきました。現在は、学研グループにとって新しいチャレンジでもある中東での事業開発に挑戦しています。具体的には、イラクで学研の科学実験教室や建設作業員向けトレーニングの展開、トルコ・UAEでは、製造業向けにエンジニア研修やソフトスキル研修の営業及び事業開発をしています。例えば、日系企業があまり進出していないイラクでは、建設作業員向けのトレーニングは作業員の安全の為にも需要が高い一方で、あまり浸透しておりません。そういった新しい地域で新しい事業を行っていくことは、アイディアだけであれば面白そうと思われるかもしれませんが、実際はリスク分析や煩雑な事務手続き、地道な交渉など骨の折れる仕事ばかりです。ですが、そういったことも含めて、楽しんでやっています。

未来のこと

アイ・シー・ネットには、個人としての専門性を磨くキャリアを進む人が多いですが、私は事業を立ち上げ、それをチームの責任者としてメンバーとともに軌道に乗せていくことで、世界へ大きなインパクトを与えていきたいと思っています。そのためにも、新規事業を開拓し遂行していく力をさらに磨いていき、ゆくゆくはグループの顔となるような新しい会社を立ち上げることなどもできたらいいと考えています。

佐藤 綾香

途上国への関心

中学生のころの授業で、日本が戦後復興するときに海外から支援を受け、そのおかげで今の生活が成り立っているということを知り衝撃を受けました。同時に、いま他の国で困っている人がいるなら今度は私が何かしたいと思うようになったのが、途上国への関心を持つようになった入口です。

ビジネスを通じて途上国を豊かにするため、漠然と教育系かモノづくりに関わりたいと考えていました。社会インフラを整えることで大きなインパクトを生み出せると思い、新卒では重工業メーカーに就職しました。はじめは資材調達部門で国内外のサプライヤー管理や新規開拓を担当し、その後は事業企画部門に異動してインドの現地法人の事業計画やモデル立案に従事しました。やりがいはあった一方で、もっと現場に近い場所で現地の人と議論をしながらともに仕事をしたいという想いを強くし、アイ・シー・ネットに入社しました。

アイ・シー・ネットでの仕事

入社した時点では豊富な海外経験や、これといった専門性を持っていたわけではなかったですし、大学院も出ていなかったので自分の経験やスキルが通用するか不安でしたが、前職で事業計画を立案したり、さまざまな関係者と調整してきた経験を活かすことができています。現在、日本の民間企業の海外展開支援やODA案件の両方に従事していますが、調整能力やプロジェクトマネジメントなど、求められるスキルは一般的なビジネスと共通している部分が多いと感じています。

これまで漠然と教育への関心がありましたが、自分が何を強みにできるか、していきたいのかというのが曖昧でした。それが、案件に従事したり、先輩コンサルタントから話を聞いたりしているなかで、目指すキャリアが輪郭を持ち始めていると感じます。まだ自分の中で明確に言語化できている専門性があるわけではありませんが、案件の経験を重ねることでノウハウやスキルが身についてきていますし、それを伸ばしていける環境があるなと感じます。

未来のこと

様々な業務経験を積む中で、自分自身のスキルアップと共に、チームや部署といった組織の重要性を感じ、人材育成、組織開発やチームビルディングを自分の専門性として高めていきたいと思うようになってきました。

組織の力を高めるノウハウは、事業効果を最大化するためにプロジェクトはもちろん、会社にとっても欠かせません。ゆくゆくはマネージャーとして現場の感覚は大事にしつつ、メンバーに活力があり意欲が沸く、そんな働く環境を日本や世界で作っていきたいです。

船水 綾乃

看護を基盤にした国際協力への道

中学生のころ、途上国の保健医療の課題を知り、貧困や医療施設、人材の不足などから赤ちゃんやお母さんが適切な医療を受けられず、命を落とす現実に衝撃を受け、看護師だった母の影響もあり看護の道に進むことを決めました。国内で5年間、看護師として経験を積んだ後、JICA海外協力隊の看護師隊員としてホンジュラスで2年間、コミュニティにおける健康に関する啓発活動を行いました。その際、同国でアイ・シー・ネットがJICAの技術協力プロジェクトを行っていたことから、医療現場への支援だけでなく医療システムそのものも改善するコンサルタントの仕事に関心を持つようになりました。
帰国後はグローバルヘルスや公衆衛生について学ぶため大学院へ進学した後、インターンを経てアイ・シー・ネットに入社しました。看護師として被災地や途上国で医療支援をする道も考えましたが、現場で患者さんと関わっているだけでは成し遂げられない、根本的な保健システムや政策を変えたいという想いが強く、開発コンサルタントになる道を選びました。

アイ・シー・ネットでの仕事

JICAの技術協力プロジェクトでは、ホンジュラスの非感染性疾患対策(高血圧・糖尿病)や、パキスタンの母子継続ケアに関するプロジェクトに従事しています。ホンジュラスでは、患者や住民向けに啓発活動に取り組んでおり、パキスタンでは妊婦や乳児が適切な治療を受けられるような仕組み作りをしています。
日本で看護師・保健師として働いていた現場経験や日本の医療システムを知っているということは、こうしたプロジェクトに大変役立っています。なかなか改善が進まないこともありますが、現場に入り込んで、地道に活動していくことの大切さを感じています。
また、最近ではJICAの民間連携事業で医療関係の企業の海外展開も支援しています。ODAのプロジェクトとは違うことも多いですが、社会課題解決という目的は同じですし、日本が持つ良いものを世界に広げていくことにやりがいを感じます。 

未来のこと

保健分野にも色々なテーマがあるので、日本で看護師として実務経験をしてきたからこその強みも活かして、専門家としての幅と深さを広げていきたいですね。中でも関心の高い非感染性疾患や保健システムの専門性は一層深めていきたいと思っています。そしてゆくゆくは、プロジェクトマネージャーとして、途上国の保健医療を良い方向へリードしていきたいです。

土師宮 ダルユシュ

国際協力への関心

アフガニスタンで生まれ育った私は、中学生のころ情勢悪化に伴いパキスタンへの避難を余儀なくされ、5年間の避難生活を送りました。その間、国際機関やNGOから様々な支援を受け、学校へ通えなかった私たちには教科書や本も届けられました。国境を越えて受けた温かな支援は今でも鮮明に覚えています。そして、その恩返しとして困っている人々の助けになりたいと考えるようになりました。また国連で働いていた祖父の影響もあり、国際協力の仕事に高い関心を持つようになりました。
国費留学生として来日し、大学で建築を学び、日本の大学院で博士課程に進んだ後は、実務経験を積むために休学してアフガニスタンでJICAの人材育成プロジェクトに3年間従事しました。博士課程を修了後は、都市計画を専門としたハード系のコンサルティング会社で約10年勤務していましたが、都市計画以外の分野の経験を積みたいと思い、アイ・シー・ネットに入社しました。

アイ・シー・ネットでの仕事

入社後は、バングラデシュの警備能力強化プロジェクトや、スリランカの公共投資管理プロジェクト、アフガニスタンの人道支援プロジェクトなど、これまで経験してきた都市交通とは全く異なる分野にチャレンジできています。
プロジェクトでは研修や、現地関係者との調整、モニタリングなどを担当しており、これらは前職でも経験があった業務ですが、プロジェクトに従事していると全く経験したことのないことに関わる機会も多いです。当社には様々な専門性を持ったコンサルタントが在籍しているので、プロジェクトメンバーから学ぶことも多く、例えばスリランカのプロジェクトでは財務分析について教えてもらっていて、自分自身の成長を実感しています。

未来のこと

様々な分野の業務に携わっていきたいです。特に教育分野は、学研グループである当社の強みのひとつでもあり、持続可能な発展の基盤だと考えているので積極的に挑戦していきたいです。また、これからはODAだけでなく民間ビジネスにも挑戦していきたいです。国や分野を問わず様々な案件に携わることで、新たな視点や知識を得て成長し続けていきたいと思います。

安川 奈々恵

国際協力への想い

大学で日本語教育を学んでいたころ、スタディツアーでネパールやカンボジアへ行ったのですが、日本の子どもたちと同じかそれ以上に、現地の子どもたちが楽しそうに学校に通っている姿を見て、衝撃を受けました。一方で、授業や教材には課題が多いと感じ、自分に何かできることがあるのではと思い、国際協力業界に関心を持ちました。

大学卒業後に参加したJICA海外協力隊では、教師として知識・経験が足りず、力不足を痛感する毎日でした。帰国後は、教師として経験を積みたいと考え、日本の小学校で勤務し、外国につながる子どもたちの学習指導を担当しました。日々の仕事を通じて、教師の職能開発における授業研究や知識の共有の重要性を感じ、研究を通して知見を深めたいと考え、大学院へ進学。卒業後は、今までの経験を生かして、現場の最前線で教育開発にチャレンジしたいと思い、開発コンサルタント業界への就職を志望しました。

アイ・シー・ネットでの仕事

入社してすぐにパプアニューギニアの教員養成校で使用する算数教材を開発するプロジェクトに関わらせてもらいました。現地ではより良い教材を作るために議論を交わすところから、実際に教材を使った授業の実施まで、現地の教育省の職員や先生たちと思考錯誤しながら進めます。すべての現場で、現地の教育省の職員や先生たちと額を合わせて、日々悩んだり、学んだりしながら、様々な壁を一緒に乗り越えていくことが最高に楽しいと感じています。

バングラデシュのプロジェクトにも関わっていて、こちらでは業務調整を担当しています。資金管理、契約管理、現地スタッフのマネジメントなど、大変なことも多いのですが、将来、自分が総括になった時に必要な知識を現場で経験を積みながら勉強する機会をいただいていると感じています。

ODA事業以外では、研修講師もしています。オンラインツールの活用やファシリテーションの工夫などのノウハウは他の業務でも活用できますし、研修で扱うロジカルシンキングや調査手法などをODA事業で実践することで、研修講師としても研鑽を積むことができています。

未来のこと

途上国の教育分野の社会課題を解決するため、民間連携などODA事業以外のスキームも活用して、多角的にアプローチしたいです。また、パプアニューギニアに移り住んで全身全霊をささげて現地の発展に貢献している先輩社員を見てきたので、自分も同じように現地に第二の故郷を見つけて、腰を据えた活動をやってみたい、と密かに思っています。

日本の経験を世界へ、世界の経験を日本へ。

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